市内には多年代児童が利用可能な施設として、武蔵境駅圏に桜堤児童館がありますが、市内3駅圏に子どもの居場所として同様の施設を望む意見が長らく出ています。
他の子育て施設として、吉祥寺駅圏に「0123吉祥寺」、三鷹駅圏に「0123はらっぱ」がありますが、http://mu-kodomo.kids.coocan.jp/0123/
対象年齢が0~3歳児と限られているため、多年代が利用できるよう、施設の児童館化、もしくは、せめて4・5歳児まで対象年齢を拡大する要望が長らく出ています。
一方、15年前から数年間、私自身も0123施設利用者であり、16時閉館では子どものお昼寝
後に利用するには時間が足りないことから、初当選後より閉館時間の延長についても求めて参りました。
2018年第3回定例会では、開所時間延長についてじっくりと質問をしました。
質問に際し、0123モニタリング利用者アンケートを2009年度から2018年度の10年間分を調べたところ、時間を延長してほしいという要望が10年間毎年出ていたにもかかわらず、一向に変更されていない状況について指摘をし、初めて時間延長への前向きな答弁がありました。
そしていよいよ、両施設において、2022年6月1日~8月31日の期間、開所時間を午
前9時~午後4時から、午後5時まで1時間延長が試行されました。また、8月1日~31日の期間中、4・5歳児のお子さんも保護者と一緒に過ごせる試行がなされました。
10年以上の時を経て、ようやく試行にこぎついたことを嬉しく思っていますが、コロナ禍での試行により、利用者が想定より少なく、ニーズをまだ正確に把握できていないと思われることを主な理由とし、本格実施が見送られることになりました。
試行の結果やその後の展望について、2022年12月定例会で質問をしたので、質問の一部と所感を掲載しておきます。
質問⇒開所時間延長と対象年齢の拡大の試行について、現場や施設利用者からどのような意見が出ているか伺う。
答弁⇒現場の職員からは、前向きな意見や課題が出た。
利用者の意見に関しては、アンケート結果から、開所時間延長を希望する方は5割程度、4・5歳児の利用に関しては条件付で利用可能と考える方が8割強の回答があった。
質問⇒開所時間延長・対象年齢拡大は長年の悲願であり、早急な実施が望ましいと考えるが、実施への課題について伺う。
答弁⇒勤務時間の延長に伴う職員体制や、建物のしつらえが4・5歳児を想定した設計になっていないことが課題である。
また、コロナ禍での試行により、利用者が想定より少なく、ニーズをまだ正確に把握できていないと思われることも課題と考えている。
現場の職員、アンケート結果からも前向きなご意見が多いにも関わらず、本格実施が見送られることになりました。コロナ禍という不測の事態もありますが、課題意識から15年、なぜこんなに進まないのだろうと、本当に残念に思っています。
子ども施策の難しいところは、実行が遅くなると、お子さんがあっという間に成長し、声を上げた方が支援の対象から外れてしまうということです。
事情は様々ですが、安全な運用体制を構築した上で、早急な対応を強く要望しました。
追伸
質問の後、アンケート結果が公表されました。
「0123施設の開館時間及び4・5歳児の支援に関するアンケート実施報告」
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